鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第6章 ジェイド 危険なうつぼの狂愛꙳✧˖°⌖꙳

「莉冬さんが今、何を考えていらっしゃるか当ててみましょうか?」
先輩は私の腕を解放しながら、鼻をつんっと突いてくすっと微笑む。
「えっと…あの…」
「僕の"これ"は貴方を満足させる為の授かり物ですから…ふふふ。」
きゃぁ…!そんな事言わないでっ…
ぶわっと真っ赤に染まった頬を隠すためにシーツに顔を沈める。
「おやおや、それだと可愛いお顔が見えません。悲しいです。」
うつ伏せの私に覆い被さり、耳元で優しく囁かれる。
はぁ…先輩のこの声大好き…。
私はこの甘い声に、いつだっていとも簡単に絆されてしまう…。
「あぁ、そう言えば…フロイドがモストロラウンジで誕生日パーティーをしているようです。僕も誘われたのですが…」
「えっ!じゃあ、先輩も参加しないとっ…」
くるっと仰向けになり、先輩と向かい合った私を待ち構えていたかのように、にこっと微笑み唇を奪われる。
「やっとこちらを見てくださいましたね。パーティー、莉冬さんも参加してくださいますか?」
「んんっ…もちろんっ…!先輩方を、ふぁ…お祝いさせて…あぁっ」
ふぇ…先輩の舌に翻弄されて喋れませんっ…!
羽織っていたシャツとブラはあっという間に取り去られ、ぐいっと上半身を起こされる。
先輩と対面になると、キスは更に深くなり、口内の隅々まで貪られながら、同時に胸の頂をくにくにと弄られる。
淡い快感が少しずつ先程の熱を蘇らせて、とろんと熱に浮かされていく。
あれ?先輩、パーティーに行くんじゃないんですか?
「ふふ。では、僕たちもパーティーに参加しましょうか。」
先輩が魔法を唱えると、ベッド横の大きな窓の黒いカーテンがゆっくり開く。
「っ!!??」
窓の外を見た瞬間、その光景に大きな衝撃を受けた私は、思考も呼吸も止まり、みるみる青褪めていく。
そこにはモストロラウンジではしゃぐフロイド先輩や、その他大勢の生徒がパーティーを楽しむ姿があった。
ヴィル先輩にレオナ先輩…それにエペルまで!?
「なに…これ…見えて…っ…!見られちゃ!?」
「おやおや、驚かせてしまいましたね。安心してください。この窓はマジックミラーになっているんです。」
「っ…!?えっ…マっ、マジックミラー?」
「中からは外の様子が見えますが、外からはただの鏡にしか見えません。僕が貴方の可憐な姿を他の雄に見せるわけがないでしょう?」
