鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第6章 ジェイド 危険なうつぼの狂愛꙳✧˖°⌖꙳
覚悟を決めてこくっと頷くと、先輩は喜色を浮かばせて頬を緩める。
「お誕生日おめでとうございます。」
「ふふ。ありがとうございます。」
「あの…先輩を抱きしめたくて…だから縄は外してくれませんか?」
「だめです。」
うぅ…先輩の笑顔が真っ黒です…。
「3日間、僕が放置された事実は変わりませんので…。はぁぁ…とても寂しくて死んでしまうかと思いました。」
先輩は口元に手を当てて、瞳を潤ませる。
えっと…先輩、そんな繊細な兎さんでしたかね?
「挙げ句の果てに他の雄との密会まで…。これは重罪です。番の僕を悲しませるとは…お仕置きが必要ですね?」
「あれは密会じゃないですっ!んんっ…!!」
先輩は私の口にグミのようなものを押し込む。
吐き出すことも出来ずに、もぐもぐと口を動かして飲み込むと、興奮を抑え切れない様子の先輩が私の唇をぺろっと舐める。
「ふふふ…甘いでしょう?貴方のお好きな苺味にしてみました。」
私はこのグミの正体を知っている。
前にも何度か食べさせられた事がある。
先輩がいつも"お仕置き"の時に使うものだ。
でも今日のこれはいつもと何か違…っ…!
どくっと心臓が脈打ったのを合図に、身体がぶわっと熱を帯びる。
「えっ…はぁはぁ…いつもより…ふぁっ…」
「えぇ。少し配分を変えて強力な媚薬を作ってみました。おやおや…もう熱くなってきましたか?ふふ…本当に素直な身体ですね。」
全身が性感帯のように敏感になり、息が上がり、頭がふわふわする。
「んん…やだっ…なんかへんっ…!」
「変ですか?どこがどういう風にでしょう?ちゃんと教えてください。貴方の事は全て知りたいんです。」
先輩は悪戯に耳にフッと息を吹きかけ、首筋をツーっと撫でる。
それだけで身体は淫らに反応し、甘い嬌声を上げ、さらなる快楽を求めてしまう。
「先輩…あぁっ…!もっと…はぁ…触れて欲しいっ…」
「ふふ…だめです。これはお仕置きですよ?」
羽織っているシャツから覗く肌を、長い指でゆっくりと撫でられる。
下着に隠れているところにはわざと触れず、鎖骨、お腹、太腿…至る所に強く吸い付き、所有の印を刻んでいく。
それだけで脳が溶けてしまいそうなほど気持ちいい。
でも足りない。もっと…もっとほしい。
もどかしさから膝をもじもじと擦り合わせて、自分から先輩に身体を擦り寄せる。
