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鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】

第6章 ジェイド 危険なうつぼの狂愛꙳✧˖°⌖꙳


ー翌日。(2日目)

「おはようございます。」
「おはようございます…?あれ?ジェイド先輩、この授業は選択されてませんでしたよね?」
「急遽、授業登録したんです。莉冬さんのお顔がどうしても見たくなりまして。」
先輩はべったりと貼り付けた作り笑顔でにっこりと微笑む。

う"っ…
これは…絶対怒っていらっしゃる…。

「えっ…と…怒ってますか?」
「いいえ。貴方が"3日間"誰と何をされようと僕には全く関係のない事ですし、気にもなりません。"3日間"番の僕を放置して、存分にお楽しみください。」

とっ…棘が…!言葉の棘がグサグサと心に突き刺さるっ!
うぅ…"3日間"がめっちゃ強調されてます…。

「あっ…あの…先輩…」
「莉冬サンおはよう。」
「あぁ…エペルおはよう。」
「莉冬サン、今日僕の部屋来るよね?昨日頑張って掃除した…へへっ。特別に林檎を白鳥の細工切りにしてあげる。一緒に食べようね。」

エペルそれだめっ!!今一番だめなやつ!!
ひぃぃぃ!隣からただならぬ殺気を感じます…。

「エッ…エペル…!その話は後で…しよう。」
「ん?分かった。」
「ふふふ…なるほど。」
ふんわりと微笑むエペルと、静かに荒ぶる海のギャングに挟まれた授業は、生きた心地がしないまま終わった。

〜♪
チャイムが鳴り響き、ジェイド先輩がアズール先輩と話している隙に教室を出る。
ジェイド先輩に捕まったら図書館に行けなくなっちゃうし…
先輩っ…お願いだから怒らないでっ!

パタパタ…
駆けていく莉冬の背中をじっと見つめるジェイド。

「貴方達、どうしたんですか?いつも嫌ってぐらい一緒にいるじゃないですか。」
「皆目見当がつきません。僕は一体何をしてしまったんでしょう。」
「はぁ…。ジェイドの異常な独占欲と執着心に嫌気が差したんじゃないですか?これを機にあの子に少し自由を与えてはどうです?」
「…」
「ジェイド?」
「急ぎますので、これで失礼します。」

「これはこれは…思った以上に大事ですね。極端な考えを起こさなければ良いのですが…。」
アズールはジェイドから滲み出た黒い感情に、眼鏡の奥の瞳を不安げに揺らした。
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