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鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】

第1章 プロローグ꙳✧˖°⌖꙳


「Welcome to the Villains' world」

ん…。誰の声だろう?
ここはどこ?夢の中?

「さぁ。一歩踏み出しこの鏡の中へ。」

声に導かれるまま、私は正面の大きな鏡に足を踏み入れる。

「鏡に導かれし純真な少女よ。
お前の力で闇に囚われし者の心を癒せ。」


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「おい!起きるんだゾ!」
「ん…?狸…?変な夢…」
「おい!何寝ぼけてるんだゾ!」
「っ!痛っ!…え!?」

狸に頬を抓られ、目を覚ますと私は見たことのない鏡がたくさん並んでいる部屋に横たわっていた。

「ここ…どこ?…まだ夢の中?」
「お前…さっきからどこか怪しいんだゾ!ここはナイトレイブンカレッジなんだゾ!」
キョロキョロと周りを見渡す私の挙動不審な態度に、狸は目を細めじっと観察するように見据える。

「ん?そもそも狸が…喋ってる?!」
「なっ!俺は狸じゃないんだゾ!!大魔法使いのグリム様なんだゾ!!!」
「魔法使い?…ふふ。おとぎ話の世界みたい。」
「お前…あんまり俺様をバカにすると許さないんだゾ!!」
「きゃっ!待って!…熱っ!」

「STAY!!!!野犬ども!!」
グリムと名乗る狸が口から青い火を吐き出した瞬間、私は柔らかな毛皮のコートを羽織る長身の男性に抱き抱えられた。

「どこから入った?しかもお前…?はぁ…よりにもよってこんな忙しい時に…」
私を抱き抱えながら、グリムの首根っこを掴み歩きだすその男性は、白と黒の髪色でキリッとした精悍な顔立ちをしている。

「あの…!えっと?…私…」
「離すんだゾー!俺はこの学園で一番の大魔法使いになるんだゾ!!」
「Silence!!黙っていろ。厳しい躾を御所望なら別だが…?」
危ない色気を孕んだ顔が間近に近づき、私は思わず顔を背ける。
「は…はい。」
「Good girl」

私たちはそのまま廊下を進み、一際煌びやかな部屋に入ると高級な絨毯の上に下ろされ、仮面を被った男性と相対する。

「学園長。園内に忍び込んだ野犬どもを捕まえました。」
「クルーウェル先生。ご苦労さまです。はぁ…侵入者などこの学園が始まって以来の不祥事!!この者たちはどう罰すれば…」
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