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【グノーシア】【短編集】宇宙を漂う船の中で

第4章 My sweet honey【沙明】


「つーか、昼飯はいいのかよ?」
「あ、そうだったね!何食べようかな〜」
「私、お味噌汁と、目刺し」
「SQちゃんパスタがいい〜!頼んでくるNE」
「私も、行く」
「俺反物質ポテト」
「好きだね〜、私も同じのでいいや」
と、各々食べたいものを頼みに行く。
俺はもちろん反物質ポテト。
何となくそんな気分だったのもあるし、久々に体にわりーもん食いてェって思ったから。
反物質ポテトとかその他諸々頼んで持ってきた。
席に座ってもしゃもしゃ食う。うん、美味い。
ツバサは俺と全く同じもの頼んだ。
俺の隣に座ってこっちももしゃもしゃ食ってる。うん、可愛い。
「おまたせ〜」
SQは少ししたら戻ってきた。
俺らよりも店遠かったもんな。
ジナは時間がかかるのか、まだ戻っては来ない。
「ジナは?」
「ん〜、まだ時間かかるみたいね……和食って作るのセンサイらしいから」
へーぇ、そんなもんかね……
ま、食いながら待ってりゃいいだろ。
「んでんで、まだSQちゃん質問あるんだケド」
と言われたので、飯食いながら答えようとした。
だが今度はこちらの時間を止められたような気がした。
「おふたりさん……子供とかはどうするのん?」
数秒間の硬直。
さすがにこの場じゃ爆弾発言すぎる。
「ふぇっ!?あ、え、あ……!」
ツバサなんか動揺しすぎて全然喋れなくなってるし。
落ち着けと背中をゆっくり撫でてやると、だんだん取り乱すのをやめて、咳払いをして何を言おうか考え始めた。
「え、え〜と……私は欲しいけど、まだいいかな〜って」
「んえ?なんでなんで?」
俺もツバサと同じだ。
たしかに欲しいけど、俺もまだいい。
理由も同じかもな。
「まだ、家には沙明と二人きりがいいし、……まだ沙明を独占するのは私だけがいいから」
おーおー嬉しいこと言ってくれちゃって。
俺だってそうだ。
今子供ができちまったら、ツバサは子供の方に付きっきりになっちまう。
まだ新婚気分を味わっていたい。
我ながら身勝手だとは思うが、まだ俺だけのツバサでいて欲しい。
「おおう、本当にラブラブですな……沙明が勝手に言ってるだけかと思ってたZE……」
おいなんだよそれ酷すぎんだろ。
俺らは毎日らぶらぶちゅっちゅしてるっつーの。
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