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【グノーシア】【短編集】宇宙を漂う船の中で

第4章 My sweet honey【沙明】


テーブルとチェアもそれぞれ決めて、そいつらも三つ分ずつカプセルにしまった。
柔らかいクッション素材のワークチェアと、仕事用で割と広めなワークデスク。でも普通のインテリアでも使えるデザイン。
さすが俺のハニー。センスいいな。
金を払って店を出る。
「なんか腹減ったな」
「私もお腹空いちゃった」
時刻は地球時間の十二時四十二分。完全に昼時だった。
「どっかで食うか?」
「賛成!」
そうと決まりゃ、フードコートに直行だな。
意気込んで転移装置乗り場へ向かおうとしたところ、聞いたことのある声が聞こえた。
「アレ?ツバサと沙明じゃNE?ここでなにしてんの?」
「すごい、久しぶり」
振り返ると、紫の髪と赤の髪。
そう。地球に渡った、ジナとSQだった。
「あ、ジナ、SQ!久しぶり!えっとね、沙明の仕事が休みだったから、一緒に出かけてるとこなの」
「まあ所謂デートの途中っつーコトよ。ァンダスタァン?」
「ほほー、おふたりさんそんなに仲がいいとは、SQちゃん知らなかったZE」
「船にいた頃も、仲良かったけど、その時よりも親密な感じがする」
「あ、そういえば、二人ともお昼まだ?もしそうなら一緒に食べない?」
まあツバサは色々話すこともあるしな。
家以外じゃ俺だけの奥さんってワケにもいかねーし、我慢してやるよ。
「おおぅ、よいですな。ジナも一緒に行こうZE?」
「うん、私も行く」
「やった!じゃあフードコート行こっか」
SQとジナが仲間になった。
そこまで人も多くないので四人並んで転移装置乗り場へ行き、フードコートのある五階まで降りる。
フードコートに着いて四人席に座り、荷物を下ろした。
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