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【グノーシア】【短編集】宇宙を漂う船の中で

第4章 My sweet honey【沙明】


「んん〜……よく寝たぁ……」
「身体痛ェ〜…」
ずっと同じ体制でいたせいか身体が痛い。
伸びをしてから立ち上がり、ツバサの手を取って外に出た。
「わ〜、すごいね沙明!」
「そーだな、あの辺境惑星より断然進化してるわ」
高いビルが建ち並ぶ近未来的都市。
うちのアースラにも一箇所ぐらい欲しいもんだな。
「んじゃ、早速行くとしますかね」
「りょーかい」
持ち帰るためのデータカプセルは結構持ってきたし、金は最悪おろしゃいいからな。
とりあえずデカい建物の中に入ってショップを探しながらツバサと話す。
「そういや、ツバサお前家具っつっても何が欲しいんだよ?」
「ん〜ベッドとか、テーブルとか」
「おいおいもう買い換えんのか?前デケェの買ったばっかだろ」
「買い換えるんじゃなくって、客室用だよ。さすがに前みたいなサイズのやつじゃなくって、少しぐらい小さめでもいいと思うから」
「あんな辺境惑星に誰か来んのか〜?」
「ほら、D.Q.Oのメンバーとか沙明の同僚とか来るかもしれないじゃん。その時のためにいるかな〜って思って」
確かにうちには空き室が結構ある。
いくつか客室にすんのもありだなって思ってたしちょうどいいな。
「ふーん、で、いくつずつぐらい?」
「二~三個ぐらいでいいんじゃないかな?残りの部屋は……あの……」
急にツバサが下を向いてもごもごしだした。
え、どうしたよ。
「残りの部屋は?」
「こ、子供、部屋に……?」
頬を紅色に染め、こちらを潤んだ瞳で見つめながら言い放った。
オイオイ、ここでんな事言うなよ。柄にもなく照れちまうじゃねーか。俺の腕にぎゅって抱きつくなぎゅって。胸当たってんだよ。
「アーもう行くぞ!その話は帰ってからしっぽりヤッからな……?」
「う、うん……!」
二日三日前ぐらいにヤッたばっかだけど、今晩もお楽しみになりそうだな。
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