第4章 My sweet honey【沙明】
ふと端末に表示された時間を見ると午前十時二十三分。
ツバサと付き合う前の休みなら絶対寝てた。
ねみーし疲れてるしもう色々とストレスとか積み重なってたし。
でもツバサが来てからはそれが一変して休みの日はたまにデート誘って二人でどっか行ってた。あー懐かし。
んでいつかの家デートでツバサが“そろそろ結婚したいなぁ……”って呟いた時に俺は言った。“じゃあ、俺と結婚しようぜ”って。
そんときからだよな。ツバサとラブラブし始めたの。
あー懐かし。今も変わらず可愛いツバサは俺の肩に頭乗せて寝てる。肩痛くなりそうとかそんなのどうでもいい。
ただひたすらに愛らしい奥さんに癒された。
結婚してまだ一週間すら経ってねーけど、テレビとかで言ってる夫婦の愚痴が俺らから飛び出ることはこの先ねェな。
出るとしたら褒め合い?つかただの自慢話になってきてんな。まあいいか。
ツバサの可愛さは本物だし、俺に向けてくる愛情が無垢で純粋。まあ俺の方がツバサのこと好きだけどな。
何もすることない時は基本的に俺がツバサに抱きつきに行ってるし。あ、ソファの上とかでテレビ見てる時な?
そりゃもう効果音出てきそうなくらい思い切り。
風呂とかも当然のように一緒だし、ベーゼは毎日絶対してる。
夜のンーフーだって、な?そりゃ新婚ですから。何回も言うけど、ラブラブだから。
ツバサには心も身体も全て許してる。俺はツバサのものだし、ツバサは俺のもの。ぜってー渡さねェ。
ツバサのお眼鏡にかなう俺よりもいいヤツがいんのか謎だけどな!
と、ここまで脳内でツバサと俺の自慢話をしてきた訳だが、だんだん話すことなくなってきたし暇だから寝るわ。
おやすみマイハニー。夢の中でも愛してるぜ。
次に俺らが起きたのは地球に着く五分前だった。