第2章 冷たい胸に火が灯る
ジャーファルが突起をキュッと軽く摘むと、
「っ、」
#NAME1#の息を飲む声が聞こえるが、それは感じている訳ではなく、不思議な感覚がするから、であろうことをジャーファルは瞬時に把握する。#NAME1#は初物だ。初めてでいきなり乳首で感じる者は少ない。でも、それでいい。変な感覚がするということは、そのうち感じるようになるということだから。
は …っ…、とジャーファルも荒く息を吐いてから、突起を口に含んだ。
「ひゃっ…!」
突然ヌルッとした感覚と、温かさを感じた#NAME1#がびっくりした声をあげる。しかしジャーファルはそれに構わず、突起をチュゥ…っと吸ったり、唇で食んだりと愛撫する。ゾワゾワとした変な感覚が、次第に擽ったさに変わってくる。
「ぁ、は…くすぐった…」
#NAME1#のその声を聞いたジャーファルは、最後にチュゥッと少し強く突起を吸ってからその唇を離した。ジャーファルに舐られてテラテラと怪しく光る自身の胸を見て、#NAME1#はあまりの厭らしさに頭がクラクラとしてしまう。
「少し開発できたみたいでよかった」
ニコリと微笑むジャーファルが何を言っているのか、#NAME1#にはよく分からなかったが、ジャーファルがどこか満足そうなので、#NAME1#も少し嬉しかった。
娼婦の代わりに抱いて欲しいとジャーファルに懇願して、その実娼婦の代わりにすらなれていないと思われるのは悲しいものがある。両想いなのだから尚更だ。
などと余計なことを考えていたせいで、ジャーファルの次の行動に#NAME1#は酷くビクついてしまった。