第16章 激励会
引っ越してから一週間ほど経った頃、が一人で屋敷にいると、ふと門の外で声がした。
「。いるかー?」
(この声は・・・・)
「天元殿。どうされましたか?お暇なんですか?・・・入り・・・ます?」
「暇とはひどいな。もっと嬉しそうな顔をしろ。傷つくわ!時間を見つけてに会いに来たんだよ!・・中入っていいの?俺、何するかわかんないよ?」
「では、お手合わせ願いましょう。」
はにこっと笑いながら木刀を二本渡し、庭に通した。
「なんだ。こっちの手合わせか。じゃあ俺が勝ったら何かご褒美あるの?」
「そうですね。何がいいですか?」
「じゃあ口吸いでもしてもらおっかな?」
「あははは。聞いてみただけです。」
そう言うや否や、は上に跳び、上から天元に打ち込んでいった。
「聞いてみただけってなんだよ!今日は近所の不死川の屋敷にも行くから長くはやんねぇぞ。」
「承知しました。」