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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第44章 ※三十個


走る気分ではなくなり、手を繋いで歩くことにした。
「金曜日は・・・仕事が終わったら、食事にでも行くか?」
「ご飯、緊張してまともに食べられるかな?」
「あーー。何か買って行くか?」
「そ・・そうしよっか。足りなかった時に、何か作って食べられるように食材を冷蔵庫に入れておくね。」
「あぁ。助かる。」
「杏寿郎・・・。その・・今回は・・結婚するまでは・・とかないの?」
「まぁ・・それが理想なんだろうが・・・。しなくていい我慢はしないことにした。・・・君が嫌でなければ、もういつでも結婚できる年齢だしな。」
「杏寿郎、良い感じに肩の力が抜けたね。」
「前世の俺は嫌だったか?」
「ううん。嫌ではないし、むしろそういう所も好きだった。でも、あなたは自身は少し辛かったんじゃないかと思って。」
「確かにな。すべきことと、したいことが同じになっていた。君と一緒に部屋にいるときだけが唯一心が解放されていた様な気がする。」
「そういう存在になれてよかった。」
「・・・あの時は俺だけでなく、みんなそうだったがな。」
前世の毎日を思い出して、2人は少し沈黙した。

「・・・前世で出来なかったことをいっぱいしようね。」
は、握っていた手にもう一度力を入れ、杏寿郎を見た。
「あぁ。楽しみだ。」と杏寿郎もその手を握り返す。

ふと時計を見て、「遅刻だ!」と二人は駆け出した。

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