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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第44章 ※三十個


2人がまた恋人になってから一か月ほどが経った。
この頃には朝、早起きをして待ち合わせ、一緒にランニングをするのが日課になっていた。

ねー、杏寿郎。と信号待ちの時にが杏寿郎に話しかける。どうした?と杏寿郎が汗を拭きながら返事をする。

「うーんとね。あのね・・・。」
少し顔を赤くして言うのをためらっている。

「珍しく歯切れが悪いな。どうした?」

「・・えーっとね。明日の金曜日から日曜日の夕方まで兄が出張でいないんだって。・・・どうする?」

どうする?とは?と杏寿郎は少し考えて意味が分かり、はっとの顔を見た。は赤い顔をして俯く。

2人はしばらく、どうするか?ともじもじしながら、お互いを直視できずに赤くなっていた。

杏寿郎は赤くなりすぎたのが恥ずかしくなり、口元を手の甲で覆いながら、決心して言う。
「と・・・泊まりに行っても・・・いいか?」
「・・ん。いいよ。・・いつから来る?」
正面で顔を見ながら話すのが気恥ずかしくて、隣に並んでお互いちらちらと顔を見ながら話す。信号はもう3回変わった。
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