第41章 試合
杏寿郎は生徒に帰るように言い、近くにいた冨岡と不死川にお礼を言う。
「煉獄、お前、一瞬呼吸を使っただろ?」と、不死川がニヤッと笑いながら言う。
「・・あぁ。気付かれたか。あれで一本取られるわけにはいかなかったからな。」
「・・煉獄、あの突きは・・。」
「あぁ。炎の呼吸 玖ノ型の最初の踏み込みだ。一瞬の姿が見えなかった。」
「は記憶が戻ったんだな。」
「あぁ、おそらくな。」
「これでちゃんと話ができるな。」
「・・・そうだな。」
一方天元はの方へ行く。
「何で本気で試合してんの?・・・お前等ホント面白いねぇ。」
「・・・自覚はあるよ。」
「・・お前、さっきのあれは奥義煉獄の初動作だな?」
「そう。今日試合であれをやりたかった。前世で頑張ったからね。あの踏み込み。」
「・・まぁ、そうだが。」
「・・ごめんね天元。心配かけてるよね。ちゃんと杏寿郎と話をするから大丈夫。」
「おう。分かってんじゃねーか。頑張れ。」
「うまくいかなかったら、俺の所に来てもいいぞ。今生は二人目の嫁という立場になるけどな。」
「天元。それ現世では嫁ではなく愛人では?」
「それはそれでエロい響きでいいなぁ。」
「あー・・・そうならない様に頑張りたいと思う。」
「何?その、嫌そうな顔??」
2人ともこのビリビリした打ち合いが懐かしく、終わりにしたくなかったのでもう少し稽古をすることにして審判の3人にお礼を言う。