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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第40章 きっかけ


次の日、社会科準備室にいる杏寿郎を天元が訪ねた。

「おい煉獄、何でと一緒に職員室で仕事しないんだよ?」
「・・・の顔を見ると涙が出てくる。」
「お前、もう2週間だぞ。」
「そう言われてもだな・・・。」
出てしまうものはどうしようもない。と杏寿郎が続ける。

「お前、今後をどうしたいんだよ?」

「なぜ君は俺の動きを気にする?」

「・・俺はお前が死んだあと、と結婚した事に若干の後ろめたさがある。」

「それは気にするな!俺もそれを望んでいただろう?むしろ感謝している位だ。」

「・・・煉獄らしいねぇ。・・・で?どうしたい?」

「・・前世はに一目惚れだったんだ。で、大好きなまま俺は死んだ。に記憶があっても無くても、どうやったってあの笑顔を好きになってしまうんだ。好きだと言う以外はないんだが、きっかけが無い。」

「・・・飯でも誘えば?」

「横に座るならまだいいんだが、正面に座ると泣く自信がある!」

「どんな自信だよ・・・。」


「宇髄・・・申し訳ないが、君のに対する気持ちは確認しないぞ。聞いても慮る気は無いからな。」

「あぁ。必要ねぇよ。に必要なのは俺じゃなくてお前だからな。」


「相変わらず君は良い男だな。・・そういえば、明日の部活の後、と剣道の稽古をする。」

「はぁ?剣道の稽古?」

「試合もする。そうだ!6時に審判をしに来てくれ。不死川と冨岡も誘って。」

「ホント何なの・・?今、令和よ?何でまた2人で稽古なの?もう鬼、いないよ?」

「全くだ!でも、剣道なら涙は出ないだろうしな。・・・純粋にと同じ時間が過ごせるのも嬉しい。」


「勝ったら何かあるの?」

「いや、特には無い。」

「じゃ、なんで試合するんだよ~!!」

「剣道部顧問だから?」


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