第37章 歓迎会
教員の殆どが柱だった人物で、一様に前世の記憶があった。
最初は無くても、前世で関係のある人に会うとそれをきっかけにあの時代の記憶が戻ってきていた。
は1週間経っても戻る気配は無かった。
記憶が無いのならば、無理に思い出させる必要は無いということで、全員余計なことは言わないようにしていた。
先生が着任して第1週目が終わったので、金曜の夜、席と年齢が近い不死川、冨岡、煉獄、宇髄、伊黒で歓迎会をすることにした。
元々前世から歳も近く、一緒に戦った5人なので、気が合いとても楽しい歓迎会になった。
皆でたくさん食べ、たくさん飲み、ワイワイといろいろなことを話してだんだんと酔いが回ってきた。
杏寿郎はの隣に座ったが、素面だと何を話しても泣き出しそうになるのでなかなか話かけられなかった。
はもう一方の隣に座った宇髄と話をしていた。
ほかの4人は宇髄が変なことを言い出しそうでソワソワしていた。
早速、
「はさー 彼氏とかいないの?」
「いないんです。ちなみに、これまでに一度も。」
「えー可愛いのに。」
「性格に難ありなんですきっと。」
「んなこたーねーんじゃね?・・あ、じゃあさ。やっぱり処女?」
ブッと煉獄と伊黒が噴き出す。
「おい。宇髄。セクハラァ」
「・・・そうなんです。恋愛の国フランスで何故か剣道ばっかりやってました。」
「ふーん。じゃあ、俺が処女貰ってやろーか?すげーいい思い出にしてやるぜ。」
「宇髄ィ」
「、まともに返さなくていい。」
「煉獄、ジョッキが割れるぞ、離せ。」
「私、本当に好きな人とそういうの楽しみたいんです。もし、宇髄先生の事を本気で好きになったらその時に色々教えてください。」
宇髄の顔を見て、にっこり笑って答える。
「宇髄ィ、お前の負けだ。」
「ブッ!?」
「冨岡遅ぇぞ!」