第35章 墓参り
3か月後
桜の花が満開に咲いたある日。は天元と杏寿郎の墓参りに来ていた。桜寿郎を抱っこして。
「宇髄さーん。さーん。桜寿郎くーん。」
炭治郎達が駆け寄ってくる。禰豆子によちよち歩きができる様になった桜寿郎を見てもらう。
「お前、やっと退院したんだって?家に帰るんだってな。」
「はい。ここにある全部のお墓参りを済ませたら家へ帰ろうと思います。」
「宇髄さんとさんが結婚されたって聞きました。おめでとうございます!」
「おぉ。やっとだぜ。」
「炭治郎、ありがとう。」
「杏寿郎そっくりの子供がいて、長くは生きられないかもしれない私のことが良いって言ってくれるんだったら、その気持ちに応えたいと思って。」
天元の方を見て言い、炭治郎に向き直る。
「また私、あなたに心配させてる?」
「いいえ。さんからは強い信頼の匂いがするので、心配していないです。」
「あ、あれ?あと・・・。」
のお腹の方を見て何か気付く。
「炭治郎。お腹に天元の子がいるの。秋ごろに生まれるから見に来て。」
「え?。本当か。」
は天元の方を向いてにこっと笑う。
「天元には自分の子供を抱っこさせてあげたい。」
「いっぱい死んでしまったから今度は増やさないとね。」
が穏やかに笑う。