第26章 安心
次の日の昼下がり、予告通り天元が蝶屋敷へ様子を見に来た。
コンコンとノックをし、「、入るぜ」と中をのぞくとはベッドの上に座って桜寿郎をじっと見ていた。
「あ、天元。ほんとに来た。」
「俺は嘘つかねぇぜ。待ってただろ?」
「・・・待ってた・・よ?」
天元は、桜寿郎をの腕から抱き上げる。
「桜寿郎。今日もかわいいな。父上が来たぞ。」
「天元。また言ってる。」
「いや、一応な。・・なんか重くなってねぇ?」
「なってるかも。ずーっとおっぱい飲んでるんだよ。もうずーっと。飲むか、寝るか。お腹が空いたら、すっごい大きな声で泣く。」
「・・・そりゃ大変だったな。大声も父親譲りか。・・じゃあ、あんまり夜寝てねぇの?」
天元は内心、赤ん坊って大体そうじゃね?と思ったが、言わないでおいた。
「・・・そう言われると寝てないかも。」
「じゃ、抱っこしてやるから、少し寝とけよ。」
天元は桜寿郎を左手に、を右の小脇に抱える。
「あれ?なんか私も抱っこされてる・・。」
の頭をふわふわと撫でてやると、疲れていたのだろうすぐに寝息に変わった。