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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第21章 報告


すぐに輸血を始めたが、出血に対して蝶屋敷にある輸血の量が少ない。鉄剤なども飲ませながら血気術の疑いを含めて処置を行う。

服を一旦脱がすということで、杏寿郎は廊下に出される。どうすることもできずに廊下で待っていると、天元が様子を見に来た。

「おい、煉獄。今の状況は?」
「いや、まだ分からない。意識がなく、呼吸が浅い。出血性ショックだ。輸血をしてもらっている。」

「・・・煉獄。お前の顔色も悪ぃぜ。」

「宇髄・・・見てくれ。手の震えが止まらん。」
杏寿郎は小刻みに震える両手を見せながら言う。

天元はその両手を自分の手でぎゅっと掴んでやる。
「煉獄。取り敢えず落ち着け。しっかり息を吸え。心配だが、お前が取り乱しても解決しねぇ。」

「あぁ。そうだな。すまない。自分がこんなにも周りが見えない状況になるとは思わなかった。不甲斐ない。」
大きく何度か深呼吸をし、「手、すまんな。もう大丈夫だ。」と、天元の手から外す。

「煉獄・・・。こんな状況で悪いが、少し確認したいことがある。」

「何をだ?」

「お前、の体調不良には気付いていたか?最初から少し顔色が悪かった。」

「君もそう思うか。俺も2カ月ほど前からの様子がおかしいと思っていた。」

「2ヶ月も?・・・何でそのまま放っといたんだよ?」

「何度も体調を訪ねたが、『大丈夫』と言われて終わりだ。それ以上言いたくないならば、聞けんだろう?」
「・・・憶測なんだが、のお腹に子ができた。」

「お前も分かってんじゃんか。」

「しかし、薬を飲んでいたはずなんだ。」

「望んでねぇの?」

「そんなわけあるはずがないだろう。愛しい人との子。嬉しいに決まってる。」
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