第18章 悲しい出来事と自分の想い
葬式も終わりに近づいていたとき、
早馬でエルヴィンに知らせが届く。
「リヴァイ、お呼びがかかった。
もう戻らないといけない。」
エルヴィンはそう言って、
手渡された手紙をリヴァイに見せた。
「巨人が攻め込んで来た訳でもねぇのに
緊急で会議をする必要なんかあるのか?」
リヴァイは手紙に目を通しながら、
眉間に皺を寄せる。
「何にせよ、団長と兵士長が
参加しない訳にはいかないだろう。」
エルヴィンは小さくため息を吐いた。
「俺は参加しない。ここに残る。」
「……リヴァイ、
自分の言っていることが分かっているのか?」
エルヴィンはリヴァイの発言に目を丸くする。
「クソでも長引いてることにしてくれ。」
エルヴィンはリヴァイの言葉を聞き、
少し考えると
「分かった。会議の詳細は私から伝える。
後からの文句は受け付けない。
だが、会議をないがしろにするのは
これが最後だからな。
公私混同もいいところだ。」
そう言って呆れた顔でリヴァイの肩を叩いた。
「どうせ緊急と言うほどの会議でもねぇだろ。」
リヴァイは軽く目を瞑る。
エルヴィンはそんなリヴァイを見て笑うと、
「エマのことは頼んだぞ。」
そう言って、外に出て行った。