第14章 ハンジの相談室2
食堂はいつもよりも空席が目立つ。
「いつもより来るのが早いから、
人が少ないのかなぁ?」
ハンジは辺りを見回した後、厨房の中を覗いた。
そして、
「ねぇねぇ、エマいる?」
と、一番近くにいた料理人を捉まえ、訊ねる。
「ハンジ分隊長。おはようございます。
エマ料理長は、
本日は風邪のため欠勤しております。」
その料理人は丁寧に答えた。
「だってさ。ちょっと珍しくない?
エマが風邪なんて。」
ハンジはエルヴィンの顔を覗き込む。
「そうだな。心配だ……
後で様子を見に行くとしよう。」
エルヴィンは顎に手を当て、
考え込む仕草をした。