第14章 ハンジの相談室2
次の日の朝。
「エルヴィン!朝ごはん一緒に行こうよ!」
エルヴィンはけたたましい声と、
激しくドアをノックする音に起こされる。
「……ハンジ。
まだ朝食の時間には相当早いが、
何か用があるのか?」
エルヴィンは、壁掛け時計を見ながら
ドアを開け、ハンジに問いかけた。
「おはよう!いい朝だね!」
「どうした。君がこんな時間に
私の部屋に来ること自体、
かなり珍しいんだが。」
眠そうに頭を掻くエルヴィンを余所に、
ハンジは
「昨日、エマに何かした?」
と、そっと耳打ちした。
「……とりあえず部屋で話そうか。」
エルヴィンは廊下に目をやり、
辺りを見回した後、ハンジを部屋に招き入れた。
「何でハンジが
そのことを知っているか当てよう。」
部屋に入るなり、ため息を吐くエルヴィン。
「リヴァイから聞いたんだな。」
その言葉に、ハンジは目を丸くした。
「え?分かってたの?」
「リヴァイが私を呼ぶタイミングが
あまりに良すぎたからな。」