第13章 秘密基地のテラスで
エマはそう言いきったところで、
我に返り、赤面する。
「いや、なんか今大胆発言したみたいに
なったんですけど……」
「……そうだな。」
「……違うんです。
いや、違わないんですけど……」
「………まぁいい。」
リヴァイは立ち上がり、歩き出すと
「タオルは洗って返す。」
そう言って、左手でタオルを振って見せた。
「あ、おやすみなさい。」
エマはリヴァイの背中を見送る。
「……俺も、お前のことは嫌いじゃねぇよ。」
梯子を下りる直前、そう言ったリヴァイに
「え?」
エマは思わず聞き返すが、
リヴァイはそれ以上何も言わずに
梯子を下りて行った。
『あいつ………どういうつもりだ。』
梯子を下りながら、
リヴァイは密かに赤面した。