第13章 秘密基地のテラスで
その時、突然リヴァイが口を開く。
「お前、何人かの兵員に
言い寄られてるみたいだな。」
リヴァイからの
意外な問いかけに焦るエマ。
「俺も見かけたことがあるし、
ハンジやエルヴィンからも聞いた。」
「いつの間にそんなところ見てたんですか?」
エマは思わずため息を吐く。
「でもまぁ、言い寄られたって言っていいのか
分からないですけど。
基地には女性が少ないですからね。」
エマは兵員によく誘われていたことを
思い出しながら答えた。
「女性なら誰でもいいって考えで
告白してくるような人ばかりなんで。
そんな気にはしてないです。
少し面倒に思う時もありましたけど……」
エマは困惑した顔でそう言いきってから、
ふとあることに気付いた。