• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第126章 雑務の手伝い



『しまった……
今日に限ってほうれん草のキッシュか……』


今持ってきているカトラリーはスプーンだけだ。

キッシュは大体の兵士が手づかみで食べるので、
フォークは用意していなかった。

だが、下が硬めのタルト地のキッシュを、
スプーンで切り分けるのは難しい。



「あの……
キッシュは自分で食べますか……?」

エマはそれしか方法はないと思い、
エルヴィンに問いかけた。


だが、返って来たのは

「ん?君が手掴みで
食べさせてくれたらいいよ。」

と言う、エルヴィンからの
予想外の一言だった。



「え、いいんですか?」

「ああ。」

戸惑っているエマの確認に
エルヴィンは即答すると、
書類に目を向けたまま、再び口を開ける。


エマは二口程で食べられるように
切り分けてあるキッシュの一つを
エルヴィンの口に持って入れた。

/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp