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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第125章 好悪の区別と自信家の嫉妬



「この続きがしたくなったら、
いつでも私を誘いなさい。
今は誰の恋人でもないからと言って、
他の男に簡単に身体を許してはいけない。」


「……それ、いいのか悪いのか
分からないんですけど……」


エマの冷静な一言に、
エルヴィンは少し笑うと

「確かにそうだな。
だが、君が他の男で
満足できないのは事実だろう?」

そう言ってエマの目を見つめる。


「……そうですね。ほんと、
エルヴィンさんのお陰ですよ。」

エマは出来るだけ厭味を込めて言うが、

「そう言ってもらえて良かった。
これからは気を付けてくれ。」

と、エルヴィンは嬉しそうに
エマの頭を撫でた。




「今の、一応精一杯の皮肉を込めて
言ったつもりなんですが……」

「そうだったのか?
私には褒め言葉にしか聞こえなかったよ。」

エルヴィンはニヤリと
エマに微笑みかけると

「その肯定的な姿勢、私も見習います……」

エマはそう言って少し笑う。



エルヴィンはエマの肩を軽く叩くと、
廊下を歩いて行った。


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