第125章 好悪の区別と自信家の嫉妬
エルヴィンはそんなエマの耳元に
口を寄せると、
「君の欲求不満を解消するのは、
私の役目だろう?
……君の欲求が私以外の男に
抱いてもらうことで、
解消できるとは思えないんだが。」
そう言ってエマの太腿を、
ゆっくり指でなぞった。
「んっ……、え、エルヴィンさん!」
エマはエルヴィンの手を掴み、
「……そうかも知れませんが、
少し自信家すぎませんか?」
と、エルヴィンの目を注視した。
「そうか。やはりジャンでは
満足できなかったようだね。」
「なかなか卑怯な手口で聞き出しますね……」
エマは思わず顔を赤らめる。
エルヴィンは小さく笑うと
「すまない。私なりの嫉妬だ。」
そう言ってエマをドアに押しやると、
乱暴に唇を奪った。