第123章 理性が崩れたとしても
エレンの唇はとても柔らかく、
絹のように滑らかで
エマの唇を優しく包み込むように啄む。
そして、少し躊躇うように
ゆっくり舌を入れると、
エマの舌にそっと触れた。
エマは少し戸惑いながらも、
エレンの舌を受け入れ緩く絡めていく。
エレンは一瞬息を漏らすが、
エマの舌の感触を味わうように
深く舌を絡ませた。
しばらくキスを続けた後、
「……っ、はぁ、
大人のキスって難しいな。」
エレンは息を弾ませながら唇を離す。
「……その割には結構良かったよ。」
エマのその言葉に、
「なんかエマさん
余裕みたいで腹立つなぁ。」
エレンはそう言うと、
再びエマの唇を奪う。