第124章 ●強引で綺麗な手
始めから強引に舌を絡め、
口内を掻き乱すキスに、
エマは少し息を弾ませた。
「……んっ、エレン、ちょ、待った。」
「無理。もっとしたい。」
エレンはエマの制止を無視し、
唇を重ねたまま
エマのシャツの中に手を入れる。
エレンの細く長い指は、
エマの胸を優しく包み込んだ後、
先端に触れ、そっと抓んだ。
「んぁっ……、
ほんと、ちょっと待って、」
エマは思わず声を漏らし、
エレンの胸を押し離そうとするが、
「そんなこと言ってるけど、
エマさんの顔、気持ちよさそうだよ。」
と、エレンは再び先端部分を
ゆっくり撫でた。
エマは自分の口を手で押さえ、
声を押し殺す。
エレンはエマの顔を見ながら、
指をゆっくり体中に這わしていく。