第11章 ハンジの相談室
「私はね、エルヴィンに
特別大切な人ができたこと、
ダメなことじゃないと思うんだ。」
ハンジは穏やかな表情で話し始める。
「今まで、巨人を全て駆逐するまで、
自分の責任を全うするまで、
嫁はもらわない、恋愛もしない、
なんて強がってたけど
やっぱりエルヴィンにも守りたい特別や
支え合いたい特別があっていいと思う。」
ハンジは小さく笑うと、立ち上がった。
「……リヴァイに対しても、
私は同じことを思ってるけどね。」
ハンジはリヴァイの肩を叩くと、
「とりあえず、冷静になって。
自分が何でこんなことで動揺してんのか
ゆっくり考えなよ。」
そう言って、笑いかけた。
「別に俺は動揺してねぇ」
「はいはいはい!もう分かったから!
私は研究があるから、もう出て行って!
色々ヒントも出したんだから、
あとは自分でなんとかして!」
ハンジは部屋の外まで
リヴァイの背中を乱暴に押した。