第121章 犬猿の仲
ジャンは気持ちを落ち着かせるように
息を吐くと、
「エマさん、ごめん……
俺らがわがまま言ったせいで。」
そう言って起き上がる。
「俺、エレンと部屋戻るわ。」
ジャンはエレンの腕を掴み、
ベッドから起こす。
「……エマさん、
夜遅くに迷惑かけてごめんな。」
エレンはバツが悪そうに頭を掻いた。
エマは立ち上がった
ジャンの腕を掴むと、
「戻らなくていいよ。
私も寂しいし。狭いけど三人で寝よ。」
そう言って二人に笑いかける。
エレンとジャンは顔を見合わせると、
大人しく布団にもぐりこんだ。