第121章 犬猿の仲
「ぬっくいなー!」
エレンはエマの方を向くと、
嬉しそうに笑う。
「そうだね。
でも二人に挟まれてる私が一番温い気がする。」
エマはそう言いながら、
エレンの髪を撫でた。
「……エマさん、俺、布団入ると
すぐ眠くなるんだよな……」
エレンはそう言うと、
既に眠そうな目を擦る。
「そうなの?いいなぁ。
でも今日は私も早く眠れそう。」
エマは微睡んだエレンの目を見つめた。
「今日はいつもより温いから、
ますます眠くなる………」
エレンはそう言いながら目を閉じる。
「……なんか安心するな、ここ。」
エマは何も言わず、
エレンの髪をしばらく撫でていると、
エレンは静かに眠りについた。