第121章 犬猿の仲
「エレン!何してんだよ!」
思わず声を上げるジャンに
「それはこっちのセリフだ!」
エレンは負けじと声を荒げる。
「いや、ちょっともう夜遅いから、
大きな声は……」
エマはそう言いながら、廊下を見回す。
「おい、今何してたんだ?」
エレンはエマの言葉を聞いてか聞かずか
ジャンに問いかける。
「何でお前にそんなこと
話さなきゃなんねぇんだよ。」
「は?話せないようなこと、
エマさんにしてたってことか?!」
エマは声を大にしたエレンの発言に驚き、
思わずエレンの口を手で塞ぐと
「とりあえず、中で話してくれる?」
と、エレンを部屋の中へ引き摺り込んだ。