第119章 爆弾発言
「ちょ、待て。さすがにダメだろ。」
ジャンは抵抗して足を止める。
「何?そんなに私の部屋で話すのが嫌?
警戒してんの?」
「……いや、それ、
普通俺が言うセリフじゃないか?」
ジャンはそう言いながら
エマから目を逸らす。
「とにかく寒いし早く中入りなよ。
帰りたくなったら
いつでも帰ってくれていいから。」
「………帰りたくはならないと思う。」
「それならずっといたらいいでしょ。」
エマのその言葉に
ジャンは少し赤面すると、
「なぁ、もしかして今日は
余裕のある大人の女性の日?」
そう言ってエマの目を見る。
「……ねぇ。それって、私がいつも
余裕ないみたいに聞こえるんだけど。」
エマは不満気な目でジャンを見た後、
ジャンの手を引き、部屋に入った。