第118章 変化で得られたもの
数日後、エマは風呂から出ると、
同じく風呂上がりのエルヴィンと鉢合わせる。
別れて以来、
会うのはこれが初めてだった。
「エルヴィンさん。
なんか久しぶりな気がしますね。」
エマはそう言うと少し目を伏せる。
「そうだな。前は毎日のように
君に会いに行っていたからな。」
エルヴィンはそう言って
エマに目を向けた。
「………また来ますか?」
エマの問いに、
エルヴィンは少し考えると、
「それは、私を誘っているのか?」
そう言ってエマの顔を覗き込む。
「はい、誘ってます。」
エマがそうハッキリ言うと、
エルヴィンは小さく笑い、
「分かった。君の部屋に行こう。」
と、エマの肩を押した。