第117章 大切な仲間、大切な想い人
「なにも俺は、エマを潔く手放した訳ではない。
もしエマが俺の元に
戻って来たいと言うのなら、
快く受け入れるつもりだ。
お前はどうする?またエマが
俺に頼ってくるのを待つのか?」
「………もういい。」
リヴァイはそう言うと、
ハンジの向かいのソファーに乱暴に座った。
「また振出しに戻っただけじゃん。
リヴァイ。」
それまで黙って話を聞いていたハンジが
口を開いた。
「私はどっちも応援するよ。」
そう言うハンジに、
「お前のは応援じゃねぇよ……
殆ど説教だ。」
と、リヴァイはため息を吐く。
エルヴィンはその発言に吹き出すと、
「俺もハンジには説教されてばかりだよ。」
そう言ってリヴァイを見た。