第117章 大切な仲間、大切な想い人
「リヴァイ。お前は、自分のことを
もっと大切にしたらいい。」
エルヴィンは優しい目でリヴァイを見た。
「仮にも私はお前の上官だ。
私にも少しくらい
恰好つけさせて欲しいんだが。」
「……急に上官面すんじゃねぇよ。」
リヴァイは少し息を吐いた。
「それとも、エマに面と向かって
フラれることが怖いのか?」
その言葉にリヴァイは少し沈黙するが、
「………んなわけねぇだろ。」
と、エルヴィンから目を逸らす。
「そうか。
それなら自分の考えを
エマに正直に伝えるべきだな。」
エルヴィンはそう言うと、静かに椅子に座った。