第115章 究極の選択
「……確かに、
私は考えるのをやめました。
でもそれは、現状に満足してるからなんです。」
「そうか。それならもう金輪際、
仕事以外でリヴァイと関わるのは止めてくれ。」
エルヴィンはハッキリとした
口調で言った。
「現状に満足しているんだろう?
私だけで、君の心は満たせているんだろう?
それならもう君にリヴァイは必要ないな。」
エマは言葉を噤む。
「……エマ。お願いだ。
私にここまで言わせないでくれ……
私はただ、
君にも自分で選択して欲しいだけなんだ。」
そう言ったエルヴィンの
心苦しい気持ちが、表情にも表れる。
「……すみません。
わがままばかり言って……」
エマはそう言うと、大きく深呼吸をし
「エルヴィンさん。正直に言います。」
と、エルヴィンの目を真剣な表情で見入った。