第113章 律儀な謝罪と憂い事
エマは思わずリヴァイから目を逸らし、
「もう謝罪の言葉しかありません……
すみません……」
と、申し訳なさそうな声で言った。
「そんな謝罪の言葉はもういらねぇよ。
俺をその気にさせた、責任を取れ。」
リヴァイはそう言うと、エマに顔を寄せる。
「……おっしゃる通りなんですが、
何分記憶になくてですね……」
「記憶になかったら何をしてもいいのか?」
リヴァイはエマに額を合わせる。
「……よくないかも知れないです。」
エマは額から伝わるリヴァイの体温に
鼓動を早くさせながら言った。
「そうか。理解してくれたならいい。」
リヴァイはそう言うと、エマを押し倒し、
「こっちはお前のお陰で朝から盛ってんだ。
しっかり俺を楽しませてくれよ。」
と言ってエマに唇を寄せる。
「が、頑張ります……」
エマは反射的に、強く目を瞑った。