第113章 律儀な謝罪と憂い事
次の日の朝。
『あったま痛い……』
エマは激しい頭痛で目を覚ます。
『……ん。ここどこだ?
……昨日って何してたんだっけ。』
エマは全く働かない頭を抱えながら
ふと横を見ると、
上半身裸でベッドに横になって眠る
リヴァイがいた。
「なっ、リヴァイさん?!」
エマは思わず声を上げる。
「……っ、朝っぱらから
でけぇ声だしてんじゃねぇよ……」
リヴァイはそう言いながら目を開けた。
「……す、すみません。
もう全く状況が理解できずにいます……
もしよろしければ、この状況の理由を
教えてもらっても宜しいでしょうか……」
エマは自分が知っている
最大限の敬語を使いながら、
ベッドに正座する。
「ほう。
自分の立場がよく分かってるようだな。」
リヴァイはベッドに横になったまま、
肘をついてエマを見た。