第112章 ありがとう。
「結局、ジャンが一番嬉しそうに
帰って行ったねぇ。」
エレンとジャンが部屋から出て行ったあと、
ハンジは机を片付けながら言った。
「そうだな。
ジャンはこれからエマに迫れば、
やらしてもらえるんじゃねぇのか?」
リヴァイはそう言って
机のグラスをまとめながら、
横目でエルヴィンを見る。
「エマがあそこまで
性欲に正直になったのは私にも責任がある……
これからどうにか軌道修正しなくては……」
エルヴィンは独り言でも言うように呟いた。
「とりあえず、エルヴィン、
この酔っぱらいを部屋まで運べ。」
リヴァイは顎でエマを指したその時、
エマは勢いよくリヴァイの背中に
抱き着いた。