第111章 欲に正直に
その時、
「エルヴィンさんも、すごく好きです。」
エマは呟くように言う。
そして続け様に、
「リヴァイさんも、すごく好きです。」
と、呟き、
「ハンジさんも、もっと好きです。」
そう声を大きくして言い切る。
「え、ってことは、私が一番好きってこと?」
ハンジは思わず身を乗り出した。
「一気にこいつの言葉の信用度が下がったな……
結局全員好きなんじゃねぇか。」
「ちょっと待ってください!
俺、まだ名前呼ばれてないんすけど!」
ジャンは思わず手を挙げる。
エマはジャンの手を握り、
自分の太ももにそっと置くと
「ジャン。次こそ、
ちゃんと最後までしようね。」
そう言って、
ジャンにもたれ掛って眠り始めた。