第111章 欲に正直に
エマは少し俯くと、
「……リヴァイさん。」
そう言って少し笑った。
「え、エマさん、
今、答え言ったの?」
エレンは思わずエマを揺さぶる。
「エルヴィン。残念だったな。」
明らかに落胆しているエルヴィンの肩を
リヴァイはニヤニヤしながら叩いた。
「え、リヴァイとするのが
一番気持ち良かったの?」
ハンジはまた問いかける。
「……リヴァイさんは、
かなり執拗で、度を超えたサドです。」
エマの一言で、
一瞬にして部屋の空気が凍る。
「でも、研究熱心だから、
気持ちいいところ、色々探してくれ」
「おい!もうそれ以上何も言うな!」
リヴァイは思わず声を荒げて、
エマの言葉を遮った。
初めて見る異常に取り乱すリヴァイを、
エレンとジャンは茫然と見つめる。