第111章 欲に正直に
「エマさん、本当に大丈夫?」
エレンは、自分の肩にもたれ掛ったまま
俯くエマに声を掛ける。
「うん!なんか、楽しくなってきた!」
明らかにテンションが高いエマは、
エレンに抱き着く。
飲み始めてから二時間ほどで、
エマのテンションは最高潮に達していた。
「エレン。席を替わろう。」
そう言って立ち上がろうとする
エルヴィンの腕をリヴァイは掴み、
「完全に飲みすぎだな。
ハンジ、何が目的だ?」
と、怪訝そうな目でハンジを見た。
「……今日こそ聞こうと思ってね。
エマは一体誰との交わりが
一番気持ち良かったのかを……」
ハンジは滾る感情を抑えきれず、
ニヤリと笑った。
「お前……
まだそんなこと言ってんのか……」
リヴァイは唖然とする。
「それ本当にここで聞くんですか?
と言うか、いくら酔ってたとしても
言いますかね?」
ジャンは焦ったような声で、
ハンジに問いかける。
「まぁ、聞いてみる価値はあるよ。」
ハンジはそう言うと、
エマの顔を覗き込み、
「ねぇ。エマ。
エマは誰とのSEXが一番気持ちいいの?」
と、単刀直入に問いかける。