第111章 欲に正直に
次の日の夜になり、
エルヴィン、リヴァイ、ハンジ、
エレン、ジャン、エマの6人は
エルヴィンの部屋で飲み会を始めた。
「前も言ったと思うのだが。
何故エマはいつも真ん中なんだ?」
前回同様、ロングソファーに
エレンとジャンに挟まれて座るエマを見て、
エルヴィンはため息を吐く。
「お前、まだそんなこと言ってんのか?」
リヴァイは呆れた顔でエルヴィンを見た。
「ねぇ、それより、今回の目玉の酒!」
ハンジは二人の会話を遮り、
ラベルの付いていない酒を取り出した。
「ハンジさん、これ、大丈夫なやつですか?」
エマは思わず問いかける。
「……良かった、俺未成年で。」
ジャンは小さくため息を吐いた。
「まぁまぁ、飲んでみたら分かるから!
ほんと、やみつきになるよ?」
ハンジはそう言ってニヤリと笑うと、
グラスに注いだ酒をエマに手渡した。