第110章 大事な人
次の日の夕方。
「エマ。
リヴァイに告白されたんだって?」
ハンジの部屋に呼び出され、
部屋に入った途端の一言だった。
「なっ、なんで知ってるんですか?」
エマは上擦った声で聞く。
「リヴァイがね。言ってたんだよ。」
「リヴァイさんが、ですか?」
エマは驚いた表情でハンジを見た。
「その顔、相当びっくりしてるね。
まぁ私もリヴァイから聞いた時は驚いた。」
ハンジはそう言いながら笑う。
「リヴァイはさ、
エマもエルヴィンも大事なんだよ。」
ハンジは小さく息を吐いた。
「その気持ちは、
私にもすごくよく分かる。」
エマはそう言うハンジの目を見入る。