第109章 最善の結論
「……ちょっと、意味が分からないんですが。」
「そうだろうな。
俺も自分の考えがよく分かってねぇからな。」
リヴァイは鼻で笑う。
「だが、意味は分からずとも、そうなんだよ。
俺にとってもお前にとっても、
これが最善なんだ。」
リヴァイはそう言うと、
エマの目を見つめた。
「……リヴァイさん、それは本心なんですか?」
「ああ。本心だ。」
リヴァイは即答し、
エマは少し俯くと息を吐く。
「理解はできないですけど、
リヴァイさんの目は
嘘を吐いてない気がします。」
「それが分かってくれたならいい。」
「その考えは、
もう変わることはないんですか?」
「変わらねぇよ。」
リヴァイは明瞭な声で言った。
「……そこまで言うなら、
リヴァイさんの気持ちを汲みます。」
「そうしてくれ。」
リヴァイはそう言って立ち上がった。