第109章 最善の結論
いつもの廊下が、長く感じる。
エマが足早に向かった先は、
リヴァイの部屋だった。
「リヴァイさん。
少し、話がしたいです。」
エマはノックすると同時に、
話しかける。
「もし、開けてくれないなら、
またここで話します。
取り敢えず、今の私の考えを聞いてください。」
エマは一度深呼吸をすると、
「リヴァイさん、私は」
そう言いかけたところで、
ドアが開いた。
「……廊下で喚かれるのは迷惑だ。入れ。」
リヴァイはそう言ってエマの手を引き、
部屋へ入れると、ソファーに座らせた。