第108章 特別で、願いが叶う夜
「そうだ、リヴァイさん。
何か願い事しないと。」
「何でだ?」
「え、それも知らないんですか?」
エマは呆れたように
リヴァイの顔を見る。
「流れ星に3回願い事をすると、
その願いが叶うって言われてるんですよ。」
「それなら今日は全部叶うな。」
リヴァイはそう言いながら空を見上げた。
「そうですね。
そうなったらいいんですけど。」
エマは少し笑った後、目を瞑る。
「お前は、何を願うんだ?」
「……内緒です。
と言うか、リヴァイさんも
黙って願い事しててください。」
エマは目を瞑ったまま答える。
リヴァイはそんなエマを見ながら
小さく笑うと、目を瞑った。