第108章 特別で、願いが叶う夜
「それよりリヴァイさん。
やっぱり今日、班のみんなに会うべきですよ。」
エマはそう言うとリヴァイを見入った。
「まだ言ってんのか。
こんな遅くに用がある方がおかしいだろ。
俺はここを出たら、すぐ部屋で寝る。」
エマは少し悩むように目を瞑った後、
「リヴァイさん、
今日はかなり特別な日って、
私言いましたよね?」
そう言ってリヴァイを見る。
「ああ。これのことだろ?」
リヴァイはそう言いながら、空を指さした。
「これもなんですけど。
今日はこれより、もっと特別な日なんですよ。」
エマはそう言うと、
スカートのポケットから
綺麗に包装された物を取り出し、
リヴァイに差し出す。
「リヴァイさん、
お誕生日おめでとうございます。」
リヴァイは一瞬固まった後、
「………今日は俺の誕生日か。」
と、思い出したかのように言った。