第107章 おかえりとありがとう
夜も更けてきた頃、
エマは厨房で洗い物を済ませ
食堂の明かりを消そうとした時。
「もう飯はねぇのか?」
団服を着たままの、
リヴァイが食堂に入ってきた。
「リヴァイさん。お疲れさまです。
今会議終わったんですか?」
エマはそう言いながら、リヴァイに駆け寄る。
「ああ。
無駄になげぇ、くだらねぇ会議だった。」
リヴァイはそう言うと、いつもの席に座った。
「お疲れさまでした。
残念ながら、もう晩御飯はないんですけど、
試作品ならあるんです。
食べてみますか?」
「俺に毒見させる気か。」
「もう何度か試作してるので、
毒見ではないです。」
エマはそう言いながら少し笑うと、
厨房に向かった。